シノニム:-
夏秋兼用品種
果実の大きさ:20g
果皮:黄土色に薄い紫の縞
果肉:琥珀色
原産国:カリフォルニア
The Fig Hunterを代表する、2,019年に発見され、数年前に話題となり高額で取引された有名品種ですが、その後に海外・国内でSNSの発信がほとんどないのが現状です!
The Fig Hunterのページでは、一応Common Typeと記載がありますが、2025/2/15日現在、figBidに出品しているページでは、まだCommon Typeとは確認が取れていませんとの記載があります。
ある品種に関して、直接The Fig Hunterに問い合わせた方が、イチジクコバチがいない日本では、Common Typeであれば結実するが、写真とコメントのような、本来の果実はできない可能性が高いと返答があったようです。
結論から先に言いますと、イチジクコバチがいないカリフォルニア以外で、受粉がなくても本当に美味しいかどうかの、食味報告がSNSで紹介されてからの購入の方が無難だと思われます。
特徴・味・耐寒性
- 果実は、20gほどの大きさで、果皮:黄土色に薄い紫の縞で、果肉:琥珀色です。
- 味は、ジューシーで、果実から直接ジャムとして簡単に塗れるような食感です。
- 耐寒性:情報不足
- 2019年初頭に北カリフォルニアの古い金採掘施設の近くで発見された苗木です。
The Fig Hunter・Sacred Origin イチジクハンターの品種に不安!
Crema di mango,Weeping Apple Pie,,Crema di Fragolaなどのイチジクで有名なSacred Origin(Lee Ann )などの育苗業者と同じくカリフォルニアで新品種のイチジクを発見し、販売しているまだ新しい育苗業者です。
新品種を紹介すれば高額の価格で取引されるので、風味・味などが本当に説明通りなのかが疑問に残ります。
両者の品種に関して実験的に数種類栽培していますが、話題になって高額取引された後、数年経っても栽培者数も少なく、SNSにも結実実績がほとんど紹介されていないので少し不安を感じています。
本当に美味しい品種の発見であれば、数年後紹介数が増えてもおかしくないのですが?
結論から先に言いますと、イチジクコバチがいないカリフォルニア以外の食味報告がSNSで紹介されてからの購入の方が無難だと思われます。
それでも興味のある方は、イチジクコバチがいなくても結実するCommon Type (普通種)かどうかの確認とコバチによる受粉できない日本で、掲載されている写真のように美しく、コメントのように美味しい味になるかどうかの確認が必要だと思われます。
米国でのイチジクコバチと新品種!
アメリカでは1880年に G.P.Rixford によって、カリフォルニアに初めてスミルナ種のイチジクが導入され、その後、1889年にイチジクコバチを産するカプリ種(Caprifig Type)のイチジクが導入されることにより、イチジクコバチの生息が可能になり、Common Type (普通種)が自然に生まれる環境が整ったことで自然界に新品種のイチジクが多く誕生するようになりました。
その新品種を探して販売している育苗業者がThe Fig Hunter・Sacred Originになります。
しかし、1950 年代半ばに始まった、LSUイチジク育種プログラムの品種改良においても新品種は公式な6品種と非公式な20品種ほどです。また、日本でも農林業試験場などで、福岡の“とよみつひめ”“久留米シリーズ”など美味しい品種改良は数件しか聞いたことがありません。
日本でもある果物の品種改良において、99%は現状の品種を超えるものができないと聞きます。
もとからイチジクコバチが生息する地中海沿岸の地域で、イチジクハンターの話題がないのも、米国のイチジクハンターの信頼性に少し疑問を抱かせます。