Martinenca Rimada(マルティネンカ リマダ)

Martinenca Rimada

シノニム: Martinenca Pintada, Martinenca Rayada, SMN177IB
秋果専用品種
果実の大きさ:40g
果皮:黒に近い濃い紫
果肉:深紅
目:小さい
耐寒性ゾーン::7A-10B(-17.7~4.4度)(北海道南部~沖縄より北)
原産国:スペイン

この品種は、Martinenca Rimada・Bordissot Negra Rimada・Col de Damaシリーズ・De la シリーズなどを広めたイチジク研究家のスペインのバレアレス諸島マヨルカ島のモンセラート・ポンス・イ・ボスカナ(Monserrat Pons i Boscana)氏によって導入された優良品種です。

海外のイチジク愛好家の評価も高く、まだ国内では、ほとんど流通していない希少品種です。

  • 果実は、40gほどの中くらいの大きさで、果皮は黒に近い濃い紫で熟すと亀裂が生じ、果肉は深紅です。
  • 味は、果肉が非常に厚くてジャム状で、甘くて、少しピリッとしていて、驚くほどシナモンやクローブのようなスパイスの香りがあります。
  • 耐寒性:耐寒性ゾーン::7A-10B(-17.7~4.4度)(北海道南部~沖縄より北)
  • 目は小さく耐虫性があります。
  • 秋果専用品種で現地では9~10月に熟します。

Martinenca Rimadaは、Martinencaの突然変異で、成熟の初めは黄色で緑色の線があり、成熟すると背景が紫色に変わり、虹色が楽しめますが、熟すにつれて染まり、濃い紫色を経て、最後にはマルティネンカのような黒色になります。

また、突然変異種は「先祖帰り」が起こることがあり、果実から美しい縞模様(ストライプ)が無くなる場合があります。
先祖帰りしますと、果実だけでなく木の幹からも縞模様(ストライプ)が無くなりますので、挿木苗の幹を確認することで突然変異を維持しているかどうかを判別できます。

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イチジク畑のMartinenca Rimada

【2024/11/19】
寒くなってきたので、成熟が心配で、17日にオイリングをしましたが、2日後には果皮の色が紫の縞に変わっています。
オイリングの効果にびっくりしました。

イチジクのオイリング

果実の中心が赤みを帯びてきたころに、にオリーブオイルやナタネ油などの植物油を、綿棒で塗布するか、スポイトなどで1~2滴付けます。 植物油に含まれるオレイン酸が分解して成長を促進する「エチレン」になり、熟期が早まるため、成熟が1週間ほど早くなります。

【2024/11/24】
11/17日にオイリングした鉢植えの果実を収穫。
味は、非常に厚くてジャム状で、甘く独特な風味を感じました。
今後の成長が楽しみな品種です。