シノニム:Beer’s Black, Violette de Bordeaux, Vista, Bordeaux,
夏秋兼用品種
果実の大きさ:夏果50g 秋果30g
果皮:黒に近い紫
果肉:赤
肉質:やや粘
樹勢:強
耐寒性ゾーン:7A~(-17.7~-15.0度以南)(北海道南部~)
原産地:フランス
シノニムBeer’s Black等について、栽培しながら随時検証していきたいと思います。
フランス原産で、ルイ 14 世の時代にベルサイユ城で栽培されていた品種で、“Negronne”の名前は、南フランスの町の地名に由来します。
また、イチジクといえばあまりにも有名な、300種以上を保有する南フランスBAUD社のおすすめの28品種の中にも入っているので、生産性・輸送性と日持ち・品質の優秀さがうかがえます。
特徴・味・耐寒性
- 果実は、夏果50g秋果30gほどの中サイズで、果皮は黒に近い紫色で厚さ硬さともに中程度で、果肉は赤く裂果がほとんどなく日持ちがよいのが特徴です。
- 味は、甘味・酸味・香気ともに良く少しクリーミーで、しっかりとした酸味が感じられ、非常に存在感のあるフルーティーな魅力のある品種です。
- 樹勢は強くまた、樹の大きさは中ぐらいで豊産生の品種です。
- 耐寒性:耐寒性ゾーン:7A~(-17.7~-15.0度以南)(北海道南部~)
- 「姫蓬莱」共に、“ミニいちじく”として果実・品質ともに優秀で、生果として利用のほか、和菓子等での加工用としての利用が考えられ、フランスでは、加熱しても持ちがよく、パイやゼリーを作ったり、ジビエ料理に添えたりするのに使用しているようです。
- 小果なので、店頭販売するのは厳しいかもしれないが、家庭園芸として植えられ生果で食べて欲しいおすすめ品種です。
栽培
- 仕立て方は、夏果は穫れなくなりますが桝井ドーフィンと同じように一文字整枝すると、収量は2.5倍以上になるのでおすすめです。
- 日当たりの良い、水はけの良い用土に植え、特に植えてから最初の1年は、定期的に木に水を与えてください。
- 春にN/P/K=13/10/13の肥料を木に与えます。(1~3年150g・ 4~6年450g )
- 冬の終わりに木を剪定して、枯れた枝や病気の枝を取り除きます。
- 日当たりと風通しをよくして、害虫や病気から木を守ります。
- カミキリムシ(テッポウムシ)予防のために、カットサイドSまたは予防フィルムは、必ず幹に塗ってください。
“ネグローネを食べて、いちじく農家になる事を決意しました。”とのTwitter!
Negronne=Violette de Bordeaux=Beer’s Black YouTube動画
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“Violette de Bordeaux”としても知られる“Negronne”のイチジクの木の魅力的な果実は、実在するイチジクや想像上のイチジクの中で最も甘く、最も濃い赤い果肉を持っています。 トーストに熟したネグロネ イチジクをのせれば、まるでラズベリー ジャムを食べているような気分になります。 幼い頃のクマ。 ネグロンヌの葉は、深みのある豊かな緑で、他の品種よりも幅が狭く、複雑に絡み合っています。 この木は生来の矮性で、コンテナ栽培に容易に適応し、年に 2 回、多肉質のイチジクを収穫できます。 沿岸および内陸部に適応。
株枯病抵抗性がある品種として、’セレスト”イスキア・ブラック’、’キバル’とともに知られています。
株枯病 イチジク
株枯病は糸状菌による土壌伝染病害で、感染すると樹皮下が褐色に腐敗して枯死に至る。 1981年に国内で初めて発見され、現在では、全国ほとんどの産地で発生している。 一度発生すると圃場(ほじょう)全体にまん延し、防除は難しい。
6から9月の日中の高温時に新梢先端の葉が萎ちょうを繰り返し、後に下葉まで黄化し、果実のみ残して早期に落葉する。成木では、主幹地際部や主枝に不規則で大型の茶褐色から黒褐色の病斑を生じて幹が腐敗する。本病を診断するには、発病枝を切断しビニル袋にいれ25℃で7日間程度置き、褐変した部分に生じる黒色の菌そうに形成される長いひげ状の首を持つ子のう殻の有無を観察する方法を用いる。
また、樹体内を本菌は移動しており苗木伝染、穂木伝染する可能性があり、キクイムシによって菌が伝搬するという報告もある。
防除法
1.健全な苗の利用:発病樹、発病園からの挿し穂は使用しない。
2.発病樹は早期に処分する。
3.ph8前後で病原菌の発育が抑制されるので、定植時には石灰などで土壌をアルカリにし、株元土壌をph7.5から9程度に矯正し、薬剤防除を組み合わせると防除効果が高くなる。
株枯病抵抗性がある品種、キバル・イスキア・ネグローネなどを台木として使用する。
イチジク 株枯病 オンリーワンフロアブル
オンリーワンフロアブル2,000倍液は、イチジク株枯病に対して防除効果が高い。本剤
とトップジンM水和剤500倍液の体系防除は、株枯病の多発条件下においても防除効果が
高いとの報告があります。
岡山県農林水産総合センター農業研究所 病虫研究室