
シノニム:Marseillaise,Figue d’Athènes, Figue de Marseille, Petite Grise, Blanquette, Couille du Pape
夏秋兼用品種
果実の大きさ:40g
果皮:黄緑
果肉:琥珀色~赤みがかった琥珀色
耐寒性ゾーン:7A~(-17.7~-15.0度以南)(北海道南部~)
目:閉じている
原産国:フランス
300種以上のイチジクを保有するイチジク専門商社南フランスBaud社お勧めの28品種の世界一甘い品種のひとつで、日本では、Lynx Fruitが、2011年にフラランスBAUD社より導入して広まっています。
特徴・味・耐寒性
- 果実は40gほどの中ぐらいの大きさで、果皮は黄緑色で、果肉は琥珀色~赤みがかった琥珀色です。
- 味は、滑らかな肉質でとても甘くてフルーティでジューシーな蜂蜜の風味を持ったハニータイプのイチジクです。
- 耐寒性:強 耐寒性ゾーン:7A~(-17.7~-15.0度以南)(北海道南部~)
- 南フランスBaud社お勧めの28品種の中で世界一甘い品種のひとつですので、是非育てたいイチジクです。
3品種のマルセイユのイチジク
Figue De Marseille,Marseillaise,White Marseillesの3品種が混同されがちですが?
Figue De Marseille (フィグデマルセイユ)≒Marseillaise(マルセイエーズ)で、シノニム(同義語)として扱われることもありますが、300種以上のイチジクを保有するイチジク専門商社南フランスBaud社お勧めの28品種の中に、MarseillaiseとFigue De Marseilleの2品種が紹介されていることから、別の品種と考えられます。
ただし、南フランスBaud社お勧めの28品種の中の、Marseillaiseのページにも、
“Synonymes(同義語) :Figue de Marseille, Figue d’Athènes, Petite Grise, Blanquette, Couille du Pape”
の記載があり、MarseillaiseとFigue de Marseilleが別の品種として別ページで扱われていながら、シノニム(同義語)の記載があります。
※Figue De Marseille とMarseillaiseをシノニム(同義語)として、記載しているWikiやマルセイユのナーセリーのページも存在するので、Marseillaiseも古くからあるマルセイユのイチジクの一つなので2品種の呼び方が混同したものだと推測されます。
La Marseillaiseは、フランス国家の意味ですが、南フランスの義勇兵がマルセイユからパリへの行進中歌い続けたことに由来して付けられた名前で、
フランス料理の“Marseillaise”の意味は、マルセイユ地方料理のことを意味する言葉なので、
“Marseillaise”も、“マルセイユ地方のイチジク”の一つ【Marseillaise≦Figue De Marseille(マルセイユ地方のイチジク)】と考えられて、
Figue De Marseill(マルセイユ地方のイチジク)と呼ばれているということを記載しているのかもしれません。
また、米国で有名なWhite Marseillesは、Figue De Marseille,Marseillaiseとは、同じように見えて混同しがちですが、White Marseillesは、黄色い皮に白い果肉と茶色の種が組み合わさっていて、Marseillaiseは、同じく黄色の皮を持ち、赤みがかった内部、より小さいサイズ、そしてはるかに異なる風味と食感に驚かされます。樹勢が強く葉の周囲にギザギザがありますから葉を見ると違いがわかりやすいです。
下の画像がMarseillaiseの葉になります。

【White Marseilles(ホワイトマルセイユ)】には、Blanche d’Argenteuil(ブランシュダルジャンテイユ)など多くのシノニム(同義語)があります。
クリスマスのデザート13品の一つ
南フランスのプロヴァンスでは生食、菓子用にも広く栽培され、乾燥させたFigue De MarseilleとMarseillaiseはクリスマスの13種デザートとして食べられています。
南フランスでは今なお残っているクリスマスの伝統の中に、13種のデザート(Les Treize desseres レ トレーズ デセール)を食べる習慣があります。
なぜ13種類のデザートかというと、キリストと12人の使徒を合わせて13になることからだと言われています。
イチジク畑のFigue De Marseill

【2023/11/24】
2021年5月に地植えした苗が、1mほどに成長し数個の実を付けています。

【2023/12/6】
小さな実を付けていましたので、試食してみました。
まだ、収穫が早かったようですが、なめらかな食感とフルーティな風味を感じました。
来年の収穫が楽しみです。