ノルドランド(Nordland)

ノルドランド(Nordland)

シノニム: Longue d’Aout,Black, Niagra Black, Nordland Bergfeige, NorthlandMain Crop GDD: 2,671
夏秋兼用品種
果実の大きさ:50~60g
果皮:黄緑色~黄色、完熟につれ薄い赤色がかかることも
果肉:ピンク
糖度:最高糖度25.5度
耐寒性ゾーン:7A~(-17.7~-15.0度以南)(北海道南部~)
原産地:スイス

海外のサイトでは、ノルドランド(Nordland)とLongue d’Aout(ロングドゥートまたはバナーネ)は同じ品種として扱われていますが、日本で販売されているノルドランドは、海外のNordlandとは別品種になりますので、お気を付けください!

日本のノルドランドはスイスで改良された耐寒性のある品種で、マイナス15度までの耐寒性があるようです。

  • 果実は、50~60gの大きさで、果皮は黄緑~黄色、完熟につれ薄い赤色がかかることもあり、果肉はピンクです。
  • 味は、非常に糖度が高いがフルーティな上品な甘さで、完熟するとシロップ状で飲めるような食感です。
  • 耐寒性:耐寒性ゾーン:7A~(-17.7~-15.0度以南)(北海道南部~)
  • 実付きが良く幼木の内から多く結実します。
  • 目はしっかりと閉じていて、雨や害虫にも強く、栽培もかんたんで耐寒性が優れていて丈夫な極上品種なので、寒い地域の家庭菜園には特におすすめです。

【植え付け・仕立て】

  • 一般的には、一文字仕立てまたは開心自然形が良いとされますが、ノルドランドは樹勢が強いので“開心自然形”にして剪定は軽く、中・短果枝が出るようにし、施肥を少なくすると実付きが良くなります。
  • 1年目は収穫は考えず、土台となる樹の骨格を作ることを目的とします。
  • 植え付け時に苗木を高さ50cm程度のところで切り戻し、そこから発生する新梢を自分の作りたい樹姿に必要な数だけ発生させます。その年の落葉後に、伸ばした各枝をさらに30cm程度の長さで切り戻して、結実準備が完了です。

【開心自然形】
開心自然形は若木のうちから主枝を3本決め、60度の角度になるように斜め上に枝を伸ばします。 樹高が高くなりにくく、管理しやすい樹形です。新梢が多く出るため、「新梢管理」による樹勢のコントロールが最も行いやすい樹形です。 結果枝も多いため、管理次第で多収につながります。

【土壌・肥料・水やり】

  • 日当たりの良い、水はけの良い用土に植え、特に植えてから最初の1年は、定期的に木に水を与えてください。通常定植2年目くらいから実をつけ始めます。
  • 発芽期の3~4月、特に乾燥する7~8月、9月上中旬は、土の乾き具合を見て5日に1回程度は水やりすると枝が良く伸び、実が甘くなります。
    (※鉢植えでは、4~10月は1日1回、ただし夏には2回行う。冬は7~10日に1回行う。)
  • イチジクはあまり土を選ばないと言いますが、一般的に有機物が豊富で、わずかにアルカリ性で排水と通気の良い土壌が理想的です。
  •  酸性土壌を嫌うのでPH7.0を目標に、冬に苦土石灰などをまいてで調整します。
  • 肥料は5月はじめ【N/P/K=13/10/13の肥料(1~3年150g・ 4~6年450g )】と12月~1月に、有機配合肥料と苦土石灰を1㎡当たり150g施します。
    (※鉢植えでは、植え付け1年目は5~10月まで1~2個。または緩効性化成肥料10~20gを2回。2年目以降は冬に油かすを50g、4~10月には毎月、化成肥料を5g程度施す。)
  • 果実は1枝に8~10個が適当です・実がたくさん付きすぎると栄養不足で成長しないので、早めに摘果します。

【有機配合肥料】
有機質肥料と無機質肥料が混ざっている肥料の事をいいます。 有機質肥料は緩効性肥料が多いですが、無機質肥料は即効性肥料が大半を占めます。 また、土を柔らかくするのが有機質肥料、徐々に固くなっていくのが無機質肥料です。

【害虫・病気・防寒対策】

  • 必ずカミキリムシ(テッポウムシ)予防のために、カットサイドSまたは予防フィルムを、幹に塗るか、見つけ次第捕殺してください。
  • 幼虫は幹に入りおがくずのような糞を外に出すので枝を切り落とすか穴に【スミチオン1000培液】または、【住友化学園芸 殺虫剤 園芸用キンチョールE カミキリムシ 幼虫 退治】などを注入して退治します。
  • 日当たりと風通しをよくして、害虫や病気(さび病など)から木を守ります。
  • 木の周りに防鳥網を設置するなどの鳥害対策、また果実に袋をかけて鳥や蟻から守ることも必要になります。
  • 収穫は、果実が熟して木から落ちる直前が一番おいしいので、熟したものから順次摘み取ります。
  • 耐寒性は強い方ですが、東北から関東の山間部の地方以南以外では、防寒対策が必要になります。
  • 果実は降霜や降雪に遭遇すると果実が成熟しても果皮が硬くなり、食味が落ちるため、収穫時期は寒冷地では10月をめどに考えた方がよさそうです。
  • 実付きが悪い品種はあまり剪定しない方が実付きが良いのですが、ノルドランドは12月~2月に込み合った枝を間引きします(強剪定でも大丈夫だと思います)。

【水やり】
イチジクの生産量第一位が、東ヨーロッパと西アジアにまたがるトルコで、次にエジプト、イランと続くので、乾燥した土壌に適しているように思われますが、それらの地域は、温暖ながら比較的降水量もあり肥沃な地帯なので、イチジクが乾燥に強いというわけでは決してありません。

逆に水は好む性質があるので、発芽期の3~4月、乾燥する7~8月には庭植えでも水遣りをすると枝が良く成長し、実が甘くなります。

特に日差しが強く乾燥しやすい夏場は、枯れることさえあるので、水はけのよすぎる土壌や、鉢での栽培では注意が必要です。
※ただし水はけが極端に悪い土壌では生育は著しく劣ります。

海外の有名な情報サイト【Fig Database】のNordlandLongue d’Aoutのページにシノニム(同義語)としてそれぞれの名前が記載され同じ品種として扱われています。

また、他の有名な情報サイト【Mountain Figs】にもLongue d’Aout / Nordlandと記載があり同じ品種として扱われています。

アメリカの信頼できる育苗業者の【Trees of joy】・【Kremp Florist】は、同じかどうかは触れていませんが、“スイス発祥で、素晴らしい味わいとジャミーな赤い果肉。細長い形状で、大きなブレバを収穫します。”と言っています。

Longue d’Aoutは、フランス原産なので、上記2社のNordlandはスイス原産と記載があるため日本のノルドランドと原産地は同じなので、このあたりの業者から履いてきた可能性もあります。

下の【Trees of joy】の大きなブレバの写真をみると日本のノルドランドよりLongue d’Aout(バナーネ)のように見えます。

Trees of joyより

イチジク畑でも日本のノルドランドとLongue d’Aout(バナーネ)を育てていますが、果実の大きさが全く違って別品種と判断しています。

ただ、日本のノルドランドの海外での正式名称は何なのか疑問が残ります!

激甘です!

オイリングしたノルドランドさん!

イチジク畑のノルドランド

【2023/8/27】
20210年5月に【土っ子倶楽部】さんから2年生の苗を購入し、地植えした苗が1m50cmほどに成長して、初めて1個だけ完熟の果実が付いているのを発見し試食しました。
味は、樹上完熟していたので、シロップ状でフルーティで上品な甘さでした。

【2023/9/10】
少しづつ熟し始めて来たので何個か収穫して味見をしました。
今回は、前回の試食より少し早めに収穫したので、よりジューシーでフルーティな味をたのしみことができました。

ノルドランド

【2024/2/28】
2月15日にさび病防止のために石灰硫黄合剤を散布したので、樹木が白く見えています。
また、さび病が発生するので、さび病胞子の越冬防止のための土壌洗浄と酸性土壌を嫌うので、PH7.0に近づけるために消石灰(アルカリ12度)を冬季にまいています。
まだ剪定前ですが、他の樹とのバランスを取りながら、剪定は軽く、中・短果枝が出るようにしようと思っています。(いい加減です!)