ネグロラルゴ(Negro Largo)(ブリジャソットグリース)

ネグロラルゴ(Negro Largo)

シノニム:Bourjassotte Gris(ブリジャソットグリース)・Violet Sepor
夏秋兼用品種
果実の大きさ:50g~70g
果皮:濃い紫
果肉:淡黄白+淡紫~鮮やかな赤
耐寒性ゾーン:5A~(-28.8~-26.1)(北海道上川・十勝・オホーツク地方などの一部地域)
原産地:スペイン(figdatabaseより)

果樹苗木販売の LA FRUTA(元の山陽農園)のページにネグロラルゴ(別名ネルゴラルゴ)との記載がありましたので【ネグロラルゴ=ネルゴラルゴ=ブリジャソットグリース】になりますが、ネグロラルゴとネルゴラルゴは、ネット上で違う品種との記載もあります?

名前は、スペインのバレンシア近郊の村“Burjasot”に由来すると言われています。

特徴・味・耐寒性

  • 果実は50~70gほどの中くらいの大きさで、果皮は黒に近い濃い紫で果肉は淡黄白+淡紫~鮮やかな赤色で熟成により変わってきます。
  • 味は、ベリーテイストで、甘みと酸味が若干強く、もっちりとした食感で、日持ちもよいので加工にもおすすめです。
  • 耐寒性:非常に強 耐寒性ゾーン:5A~(-28.8~-26.1)(北海道上川・十勝・オホーツク地方などの一部地域)
  • 果実は、秋果のほうが収穫量も多く甘味も強く美味で、樹性がコンパクトで、コンテナでも簡単に育てられる品種なので家庭菜園に適しています。

英国の美食家、Edward A. Bunyard(エドワード・A・バンヤード)氏は、著書『The Anatomy of Dessert(デザートの解剖学)』の中で次のように書いて評価しています。

Negro Largo(ネグロラルゴ)、Negronne(ネグローネ)、 Violette de Bordeaux(Beer’s Blackと同じ) などの品種はすべて、美食家から認められるでしょう。

The Anatomy of Dessert
ourfigs
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このイチジクは、英国の文化、特に鍋での栽培において長い間高く評価されてきました。【The Chiswick Fig Collection】の中で最高のものの 1 つであり、そこから No. 18847 としてカリフォルニアに輸入されました。
しかし、涼しい気候に適していた為、果実の落下が多く、この州ではあまり見かけなくなりました。色は緑がかった紫で果肉はダークストロベリーで品質はまあまあです。

ourfigs HarveyC
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これは私のお気に入りの 1 つで、落下の問題は見たことがありません。それは非常に生産的で、果物は素晴らしいです。

海外のサイトを見ても様々なコメントがあるので、実食してコメントいたします。

シノニム:栽培イチジク (Ficus carica L.) の遺伝子構造と分化より

2010年に実施された遺伝子検査に基づいて(図の赤の点線の部分)

Bourjassotte Gris(DFIC190)・Violet Sepor(DFIC210)・Negro Largo(DFIC228)は同一品種と判断されます。

Bourjassotte Gris(ブリジャソットグリース)【Figaholics】

ブルジャソッテ グリセ イチジクは、ブレバと主な作物の両方を実らせ、一般的なイチジクであり、受粉を必要としません。 適度なベリーの風味と適度な大きさの甘い果実が実る、生産性の高い早生品種です。

イチジク畑のネグロラルゴ(Negro Largo)